アニメの実写化はどうして寒くなるのか

こないだの日曜日、サザエさんの実写を見ていたのですが、どうにも寒かった。
サザエさんだけに限らず、最近よくアニメ原作の作品が実写化してドラマ放送されたり、映画化されたりしていますが、これがどうしても受け付けられないという方は実は多いのではないでしょうか。

とはいえ、成功例も少なからず存在するとは思うのですが、それはGTOやごくせん、のだめカンタービレなど、実写である程度再現できそうな範囲の作品ばかり。コケているものはほとんどSFやファンタジーもの。(ちなみにサザエさんは髪型がファンタジー)

ドラマ「ハクション大魔王」大コケの原因
特に、このハクション大魔王に関しては意味がわからない。私も一度、たまたまテレビが付いていたから見ていたのですが、どの層をターゲットにしているのかさっぱり分からない。
上記URLのYahooニュースでは、主役のキャスティングミスなどが挙げられていますが、原因はそれだけではないと思う。
ハクション大魔王の原作アニメが放映されていたのは1969年〜1970年まで。リアルタイムで見ていた子供は、もう50手前くらいの年代。この層に、懐かしさを訴求して実写化するのであれば、ジャニーズという起用は明らかに間違っているし、現代の子どもたちにハクション大魔王そのものが認知されていないことも大いに想定できる。

つまり、どの層に向けて、何を伝えたいのかがブレ過ぎているのだ。
ルパン三世も実写化したようですが、制作者側は「次はあの懐かしのアニメを」などと自分たちの過去の思い出にすがり自己満足の範囲で、闇雲に過去の名作を実写化しているように思える。
せっかくの名作も残念な実写化でイメージダウンしたとすれば、原作者が可哀想でならない。

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