【映画】桐島、部活やめるってよ

会社の先輩におすすめされたので、DVDを借りて見てみました。

な、なんだこれは。なんだこの映画は。
主人公・前田の学生生活が、まさに私の学生時代そのものを描いたような内容だった。

野球部(というか運動部全般)に対しての劣等感と、「どうせプロになれるわけじゃないんだからやっても無駄だろ」とかいう捻くれた考えまで、全てが当時感じていたものだ。
「クソ野球部!!」何度これを思っただろうか。

淡々と描かれる日常的な学生生活のなかで、特にサビの部分がある、というわけでもない。しっかりしたデキの良い映画とも言えないのに、なぜか物凄い惹きこまれてしまう。

一番印象に残ったセリフはこれだ。
『僕たちはこの世界で生きていかなければならないのだから』
やはり学生時代の体験が共感を生み、自分自身もあの頃に戻ったような気持ちになってしまったのだろう。きっと、ショボイ学生時代を送っていれば、送っているほど、この映画を楽しめるんだと思う。

「面白かった?」
妻に聞かれた。

「面白かった。でもきっと、きみにはこの映画の良さが分からないはずだ!!」
熱を込めて、こう返した。


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