カメラマンとしての

私的観点ですが、
カメラマン=仕事で写真を撮っている人
フォトグラファー=趣味(または作品)を写真で表現しようとする人
と考えております。
故に、自分の事をフォトグラファーというのは恥ずかしいものがあるのですが、どうしても聞こえが良いので、自称『フォトグラファー』です。

スタジオ等でストロボを調光し、どう光を当てれば物が良く写るか。どう物を配置すれば見栄えが良くなるか。
それを考えるのが仕事です。シャッターを押す事は誰でも出来るので、カメラを構えてシャッターを押してるだけの人の事を『カメラマン』だとは思っていません。
この業界、実際に口先だけで「自分を表現してる」的な事を言っちゃったりしている自称カメラマンが多く存在しますが、そんなものはカメラマンだとは思っておりません。ただのマンです。

少々辛口ですが、何を写したいのか、何を訴えたいのか、写真を見た人がそれを理解できなければ、写真の意味は無いと思っています。
例えば家族写真であったり、友達との旅行記録の写真だったりするのは理解ができます。これは記録として残す用途のある写真ですから。
ところが、街の道路やら、公園のブランコやら、ビルを見上げて撮ったただけの写真やら、そういった類のものは私には理解不能です。
私には理解不能な写真が、世間一般で言う『作品』と言われる写真のようです。
偉そうな事を言ってますが、私も写真一枚だけでは人に伝わらないと思っているので、登山やら風景の写真には必ず一言を添えて載せています。

さて仕事に関してですが、料理を専門として撮影しているカメラマンなので、どう撮影すれば美味しそうに見えるか。これが全てでした。
でもこれは仕事として写真を撮っている以上、きちんとテーマが決まっている故に『楽(ラク)』なんですよ。
当然、ストロボの調光技術や、カメラの構造の理解、レンズの選定、そして構図を考えたりと、頭を使う仕事ではあるのですが、これも6年目にもなれば真新しい事は無くなってきます。

『このままでは自分の将来像が想像できない』という事を先日書きましたが、正直もうやりきった感があるのです。
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