【写真の話】誰かと写真を撮りに行くことについて

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先日、仕事仲間と食事をしているときに趣味の話になった。

私は家族と過ごすこと以外では、風景写真を撮りに行ったりする、と回答した。「誰かと撮りに行くことはないのか」と聞かれた。ハッとした。

私は基本的に誰かと一緒に写真を撮りに行くことはしない。子供たちを半分被写体のような扱いで公園に連れて行くことはある。ただ、カメラ仲間はいない。作ろうと思ったこともない。同じ趣味で語れる仲間が欲しいと思ったことはある。しかし、実際にそんな人が現れたとしても、一緒に撮影に出かける発想にはならない。

一番の理由は、好きなことをやりに行っているのに、人に気を使うのが疲れるから。できれば撮影地では誰とも話したくない。もし車で一緒に移動するとなれば極力無言でいたい。無言の車内を耐えられる人がいい。誰かと話すことより、氷点下10℃の雪山でひとり耐える方が楽である。

一方で、歳をとると事故のリスクが付きまとう。忘れもしない2021年3月11日。馬の背洞門でコケて顔面を岩に強打、指を骨折したときのように。暗闇でひとりでいると割と危険が多い。また、ダイヤモンド富士など人が多く集まりそうな撮影地で長時間待機が必要な場合は、仲間がいた方が確実に助かる(場所取り、機材盗難防止的な意味で)。

私も今年で39歳。四捨五入すると40歳。先々を考えて、気の合う同行者を探すというのも、長期的に考える頃合いかもしれない。身近に同じくらいの年齢で、口数が少なく、かつ沈黙に耐えられるような方がいればいいのだが。
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