【無料純正ソフト】NikonZ8とMacでワイヤレステザー撮影のメモ
2023/06/21
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これまでテザー撮影をするときはPCとカメラを有線接続してLightroomのテザー撮影機能を使っていた。しかし時代はワイヤレス。カメラも新しくなったし、ビロビロとコードがカメラから伸びるのはもうイヤだ。だって令和だぜ〜?
ということで、NikonZ8とMacをワイヤレスでテザー撮影できるようにしたのでメモを残す。
やりたいこと
■完全ワイヤレスでテザー撮影
■トランスミッターとか有料ソフトとか使わずに、無料でやりたい
■PCになるべくリアルタイムで転送・表示したい
■PCには軽いJPG(ベーシック)のみ転送したい
■PCに転送してもカメラ側にはデータが残り続けるようにしたい
(Lightroomを使用した有線テザーではPCに転送されてもカメラ側にデータが残らなかった。なんか設定があるのかもしれないけど)
環境
Shuttersnitchとか色々テザーソフトはあるけれど、今回は無料でできるテザー方法。完全ワイヤレスで、カメラ側も内蔵Wi-fiを使用するので費用が一切かからない。且つお手軽な方法となっている。
以下は接続環境。
■Camera:NikonZ8
■PC:MacBook Air (M1, 2020)
準備・ソフトウェアのDL
■Wireless Transmitter Utility(転送ペアリングをするソフト)
DL:https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/products/168/Wireless_Transmitter_Utility.html
■NX Studio(ビュー用のソフト)
DL:https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/products/564/NX_Studio.html
上記2つのソフトをMac側にインストールする。使うのはこの2つだけ。転送用とビュー用で用途が分かれている。
手順
カメラ側のメニューを開く。
PCと接続>接続設定>新規追加>接続設定名を入力>PCと直接接続を選択。
M1なので分かりやすくMAC_M1と名付けた。
「PCと直接接続」を選択。「直接」って有線のイメージがあったので最初「Wi-Fi接続先を検索」を選んでしまった。ここは「PCと直接接続」でOK。

カメラ側に表示されたSSIDをもとに、PC側からWi-Fiを探す。
接続が完了したらカメラ側にWireless Transmitter Utilityを起動してくれとメッセージが出る。
Wireless Transmitter Utilityを起動して、ペアリングするカメラを選ぶ。
カメラ側に認証コードが現れるので入力すると
ペアリングが完了する。
このペアリング作業は初回のみでOK。
転送先を指定する(わかりやすくデスクトップに設定)。
転送後、次のアプリケーションで表示を「NX Studio」に設定する。
ここでLightroomが指定できたら神だったんだけど無理だった。
カメラ側から「ネットワークに接続中です。」の表示が出ていることを確認。接続が完了すると、この「ネットワークに接続中です」が消えて、「MAC_M1(接続先)」の文字が緑色に変わる。
オプション>撮影後自動転送「ON」。
RAW+JPG送信設定>順次記録時/バックアップ記録時>「JPGのみ」に設定。
次に、画質モードを「RAW+B」に設定。
これでPCに転送されるのはJPG(ベーシック画質)のみとなる。カメラ側にはRAWとJPG(ベーシック)が記録される。
転送テスト。NX Studio(ビュー用ソフト)を起動。
転送先に指定したフォルダを開く。
撮影。NX Studio上でJPGのみ転送されるのを確認。
転送時間はベーシック画質で2秒くらいかな?
試しにRAWも転送してみたけど、やはり時間がかかるので素早く複数撮影するような撮影はRAWを送らない方がが良い。確認だけならJPGで十分である。
撮影終了後、カードリーダーでCFeの中身を確認。CFe側にはばっちりNEFが記録されている。
成功!
注意点
PCとの接続設定は、カメラの電源をOFFにしても維持される。そのため、設定を忘れて風景を撮影したり出かけると、PCと接続しないのにWi-Fiを探し続けることになる。即ちバッテリー消費が激しくなる。PCと接続しないときは、機内モードをONにするなどして通信遮断しよう。