【写真】竜神池のダイヤモンド富士を撮りに行った(2023年元旦)

2023年の元旦、龍神池のダイヤモンド富士を撮りに行った記録。

2023年1月1日

午前1時頃、車の中で目が覚める。
この時期の車中泊はやはり寒い。毛布をしっかり持ち込んでいたけれど体が冷えてしまった。

2時前に竜神池に到着。
既に車が大行列を作っていてとんでもないことになっていた。これ完全に出遅れたな〜とその時は残念な気持ちになったけれど、その後この車の行列は意味がないことがわかる。

3時半過ぎ、ゲートが開いていよいよ車が動き始めた。
続々とゲートに入っていく車。私も続いて入ると、誘導係りにいつもと違う駐車場を案内された。元旦は観光バスなども大勢くるようで、一般車はいつもと違う駐車場っぽいのだ。毎年こうなのかはわからないが。

しかも、一番最初に並んでいた車から駐車場の奥の方へと案内されていく。奥とは、そのままの意味で竜神池から離れた場所に車を停めるよう案内されちゃうのだ。つまりゲート前に早く並んでいたからといって、決して撮影に有利ではないということ。

「5時開場なのでそれまでお待ち下さい」

追い打ちのように誘導員がメガホンで案内している。最初の数十台は恐らく大晦日から並んでいたに違いない。長時間寒い車内で待機したにも関わらず、池から遠い場所に車を停めることになるとは。もちろん、三脚を早く置けるわけでもない。

5時になった。竜神池に入れるようになる。
ラッキーなことに私は最前列を確保できた。三脚もバッチリセッティング完了。それから続々と人が流れ込むように入ってくる。昨日の大晦日が嘘のように人で溢れかえってきた。本当に身動きがとれない程に。話には聞いていたがまさかここまでとは思っていなかった。

気温はマイナス8℃。日の出まであと3時間。いったん車に戻り暖をとろうと思ったが、これだけ人がいる中で機材やらを放置するのは経験がない。盗難のリスクもあるし、スキを見せたら三脚が移動させられかねない雰囲気もある。結局、極寒の中耐えることを選んだ。

時間の経過とともに人はどんどん入ってくる。竜神池にそんなにキャパシティはない。混雑具合を撮っておけばよかったが、そんな余裕もない。足の指先から冷え込んでくる。靴下を二重に履いていたし冬用の登山靴なのに。寒さが貫通してくる。使い捨てカイロを靴の中に忍ばせておけばよかった。昨日よりも早い時間帯だったのでより寒い。


■レンズ:NIKKOR Z 24-70mm F/2.8 S
■ISO:100
■焦点距離:32mm
■絞り:F22
■SS:1/50

丁度8時頃、富士山の頭に太陽が昇る。ダイヤモンドだ。3時間待った甲斐があった。コンディションはバッチリだった。昨日の暗雲が嘘のように晴れ渡っていた。太陽の熱で手足の指先が溶けていく。日の出の撮影はこの瞬間が気持ちいいのでやめられない。

太陽が昇りきったあとは、大勢の人が素早く撤収を開始。機材をしまったりする動作すら人の邪魔になりそうだったのでしばらく待機することにした。隣の年配カメラマンに話しかけられたので暫く雑談をして時間を過ごした。満足のいく写真が撮れたのであとは帰るだけだ。


■レンズ:NIKKOR Z 24-70mm F/2.8 S
■ISO:100
■焦点距離:55mm
■絞り:F22
■SS:1/50

車を走らせて帰路につく。西湖を通り過ぎる際に雄大な富士山の姿が目に入った。まだ午前中なので時間もある。車をおりて富士山と愛車の2ショットを撮影した。ちょっと躍動感ある感じにしてみた。太陽の輝きが2点入っているのがお気に入りだ。

2023-01-01-8.jpg

■レンズ:NIKKOR Z 24-70mm F/2.8 S
■ISO:100
■焦点距離:24mm
■絞り:F20
■SS:1/50

大石公園付近で昼食をとった。この付近から見れる富士山も美しかったので何枚か撮影した。できれば雪景色がほしいところだったが、ほとんど雪は見られなかった。代わりにすすきをたくさん撮った。


■レンズ:NIKKOR Z 24-70mm F/2.8 S
■ISO:100
■焦点距離:26mm
■絞り:F20
■SS:1/100

すすきと太陽を重ねて輝かせてみた。風に吹かれたすすきの躍動感を狙ってカメラを斜めに撮影。一通り撮影し終えたら、今度こそ帰路につく。家族にお土産を買って高速道路に乗った。

こうして2日に渡るダイヤモンド富士を巡る旅は終わった。ダブルダイヤモンドは撮ることができなかったけれど、素晴らしい元旦を迎えられて大満足の旅になった。2023年、幸先のいいスタートになった。きっといい年になるだろう。
 0

COMMENTS

風景写真