【写真】天の川撮影メモ(2)〜やりすぎない天の川現像編〜
2022/10/30
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前回の記事→【写真】天の川撮影メモ(1)〜基本的な天の川の撮影編〜
今回は、天の川の現像編。やろうと思えばどこまでもできるし、やればやるほど不自然になるのが天の川の現像。ここから先に行ったらマズいけど行かなきゃいけないのが天の川の現像。他人の天の川と比較しながら、「まだ私のはやりすぎじゃない。大丈夫」と言い聞かせ、実は既に危険な状態だったりするチキンレース。
私は、もし前職のカメラマンの先輩3名に写真を見せたとき、「お前それやりすぎだろ」って言われないかどうかを判断基準にしている。やりすぎだろって思われちゃってる写真も既に大量にあると思うけど。
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まずは補正前と補正後の比較。JPG撮って出しだと左のように天の川はほとんど目立たない。撮影したのが23時頃だったこともあり、街の明かりも多い状態。今回はこの左の画像を、Lightroomを使って現像していく。
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タイトルにもあるように「やりすぎない」を意識したい。
色温度は少しだけ落とす。個人的に青い夜景が好きなだけなので、この辺は好みで。明るさやコントラストなどの説明は省略する。
明瞭度を上げれば上げるほど天の川もくっきり浮き出てくるが、コントラストが強くなったりノイズが浮き出るので注意が必要。低ISOで撮影しておけばノイズも出てこないので、撮影段階でどれだけキレイに撮影できているかが、やはり重要。尚、この写真はISO2500で撮影している。
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全体のトーンカーブで、ライト+10/ダーク-10くらい入れて全体にメリハリを出す。
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そして忘れちゃいけないノイズ低減。初期状態だとこれくらいのノイズになる。
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45でこれくらい。写真をどこに載せるかで調整する。この写真の投稿目的はInstagram(解像度1350*1080)だったので、少しくらいノイズが残ってもそこまで気にならないと思った。
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こちらがノイズ低減90。画像はツルツルになってノイズがほぼ目立たなくなる。ただ、星もノイズと判断されて消えていく。また、天体の写真でノイズが全く無いのも違和感というか、ちょっと気持ち悪いのでやりすぎ感を感じてしまう。故にいつも最低40、最高でも60くらいに抑えている。
全体の調整は以上で終わり。

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あとは天の川を少しだけ強調するために部分的な調整。まずは天の川に楕円のマスクをかける。コントラストは最大20くらい。明瞭度も+65くらい入れる。
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最後に気になるところをマスクかけて明るくしたり。この写真では手前のすすきのコントラストが強いと感じたので、少し落とした。
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完成!いじればいじるほど不自然になっていくので、まず撮影段階でどれだけキレイに天の川を捉えているかが、やっぱり大事。
もっと天の川の現像はこうするといい的なアドバイスがあったらぜひ教えてください。