【機材レビュー】H&Y 112mm Magnetic MRC NDフィルターkit for NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

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H&Y Filters Japanより発売されているフィルター径112mmのマグネット着脱式フィルター「Magnetic MRC Slim NDフィルターKit 112mm for NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」を購入したので、ケラレの具合などを検証してみることにした。

このフィルターは、NikonのZレンズ「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(以下14-24mm)」での使用を想定したフィルター。14-24mの風景撮影にハマっている私にとってはもってこいのフィルターだ。

14-24mmは画像周辺部まで解像感の高い描写力を発揮する大口径超広角ズームレンズとして、Zレンズの中でもかなりの人気。Fマウント大三元のような出目金レンズではないのでフィルターも(フードに)装着できるというのがウリのひとつ。ただ、112mm径のフィルターとなると価格も高価になってくるし、扱いも難しいところ。そんなわけで、今回はマグネット式で素早く脱着できるこちらの商品を選んだ。

フィルターの特徴


(販売サイトより)
■Nikon Z 14-24mm f2.8での使用を想定したマグネット着脱式NDフィルター
■レンズフードの上からでも瞬間的なフィルター交換が可能。
■ 透明度の高い光学ガラス採用
■帯電防止・防汚・撥水・防傷・低反射コート(両面コート)
■色転びがなく、均等なNDコーティング
■HD研磨技術による、高い平面度
■マグネットにより、素早い着脱と位置調整が可能
■フィルターポーチ付き

開封+装着


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開封するとポーチが登場。やはりデカい。直径は15mmほどの大きさ。

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専用ポーチ+ND8+ND64+ND1000+マグネットアダプターリング+マグネットレンズキャップの6点セット。ポーチを開けると、フィルター1枚1枚が紙のフィルムで包まれた状態で出てくる。

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こちらはマグネットレンズキャップ。さすが112mm。デカい。

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マグネットアダプターリングを14-24mmのレンズフードに装着。違和感はなく、見た目もスッキリしている。

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そこへ、マグネットレンズキャップをは着けてみるとこんな感じ。

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横から見ると、レンズフードの上下の出っ張りはそのままになる。

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出っ張りが気になるので、14-24mmに付属していたレンズフードを装着した方が個人的には落ち着いた。なのでマグネットレンズキャップは使わないかも。マグネットアダプターリングはフードにつけっぱなしにしても問題ないので、これからはずっとつけたままになりそう。

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ND8を装着。迫力がある。

作例


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■14mm
■ND:なし
■ISO:100
■絞り:F2.8
■SS:1/25s

なずはNDフィルターなしで撮影。周辺減光が少し見られるが、元々14-24mmレンズは周辺減光が少し出てしまうのでこれはいったん大丈夫。

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■14mm
■ND:8
■ISO:100
■絞り:F2.8
■SS:1/3s
ND8のフィルターを1枚使用。ケラレは見られない。

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■14mm
■ND:512
■ISO:100
■絞り:F2.8
■SS:25s

次に、ND8とND64のフィルターを2枚重ね、ND512相当で撮影。長時間露光ゆえの蛍光灯の色かぶりが若干見られる。本当に少しだけ四隅がケラれている。まぁでもこれくらいなら許容範囲かな。15mmにすればケラレは見られない。

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■14mm
■ND:512000
■ISO:3200
■絞り:F2.8
■SS:180s

そして、ND8、ND64、ND1000を3枚重ね。ND512000相当という普通はやらない重ね方で挑戦したところ、ケラレが確認できた。まぁ普通に風景を撮影するシーンでここまで重ねることはないだろうから、3枚重ねのケースはあまり気にしなくても良いと思った。

それよりも、右下のフレアっぽいのが気になる。フィルターの位置がたまたま悪いのかとくるくる回転してみたが、このフレアっぽいのは発生してしまうようだ。原因不明。

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■14mm
■ND:1000
■ISO:100
■絞り:F2.8
■SS:60s

先程のフレアは、ND1000を使ったときに出るのかと思って不安になったので、ND1000一枚だけで撮影。SSは60秒。フレアは確認できなかった。まぁ普段使いには問題ないだろうということにする。

他のフィルターと重ねたらケラれるか検証


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まずは、14-24mmのフードにKenkoさんのプロテクトフィルターを装着。

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その上に、H&Yさんのマグネットアダプターリング+ND8のフィルターを装着。この時点でかなり厚みがあり、ケラれる気配がしまくる。

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■14mm
■ND:8+プロテクトフィルター
■ISO:100
■絞り:F2.8
■SS:1.6s

こちらが撮影画像。予想通り、四隅が明らかにケラれているのが確認できた。まぁプロテクトフィルターとNDフィルターの重ねなんてやらないからこれはどうでもいい検証だったかもしれない。

まとめ


■マグネットフィルターの脱着は本当にスムーズにできるし快適
■H&YさんのNDフィルターは2枚までならケラれも許容範囲内
■他メーカーの普通の暑さのフィルターとの重ねがけはND1枚でもケラれる


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Category: 写真の話

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