本日のリハビリは温かいお湯に手を10分ほど浸け、その後は超音波を10分。そして可動域拡大の訓練だ。痛いけど頑張る。もちろんこのリハビリが終わったとしても、状態が良くなるわけではない。屈曲した拘縮が解けるだけ。なんだけど、ずっと曲がりっぱなしってのもかっこ悪いからね。使い物にならないかもしれないけど大事な指だし、今までの感謝もあるから見た目だけでも整えてあげたい。

リハビリが終了し、予約していたこれを装具屋さんから受け取った。
「これはPIP関節の屈曲矯正に使用するスプリングだ。これを指にはめることで、強制的に伸展位を保つことができるんだぜ。すげぇだろ。・・・ここで装備していくかい?」
「はい」

バァーン!
装着直後はあまり痛くないけれど、持続的に伸展位に牽引されるので、1時間ほど経つとなかなかの激痛が走る。でもこの痛みに耐えないと、拘縮解除にならない。
最後に、次回以降のリハビリを予約した。
「いつでも大丈夫です」
担当の作業療法士さんはきっと私のことをニートだと思っているに違いない。予約に使用するタブレット端末の操作速度は、初見にして作業療法士さんたちの約2倍。次元が違う。当然だ。こういう薄いデバイスのリテラシーで私と勝負しようなんて10年早い。リモートワーカーとしての圧倒的アドバンテージを活かし、リズミカルに予約枠を埋めていく。圧倒される老爺。老婆。
よし、これから地道に頑張るぞ!