小指PIPの関節内骨折の行方

今日は待ちに待った、手の外科先生に診てもらう日。今日を迎えるまでソワソワが止まらなかった。大きい病院が混雑するのは知っていたから、受付開始の30分前に到着した。しかし、驚くことに既に長蛇の列。え、普段からこんなもんなの?これが普通なのか?そろそろ大きい病院のルールや、こういう実態も常識として覚えないといけない。私もアラフォーなのだ。

正面窓口が開いた瞬間、明らかに足の悪そうな爺さんが猛ダッシュで窓口に駆け込んだ。杖を振り回しながら。強い。何かの即売会場の雰囲気だ。

そして、いよいよ私の診察だ。少し待ったけれど、医者としての格が圧倒的に違う。ちなみに、ネットで名前を検索すると、その先生の学術論文が出てきたので、出てきたものについてはすべて目を通した(計2時間)。

指の角度を計測する様子はすごく手慣れており、触診、CT、レントゲン、すべてを診て総合的に判断してくれた。いままで受けた適当な医者たちの診察と全然質が違った。最初からこの先生にさえ診てもらえれば、私の小指もこんなことにはならなかったのに。先生の言うことを一つひとつ、しっかりメモに取った。

ふと、先生のデスクを見ると、紹介元病院の殴り書きのような紹介状があった。「達筆すぎて読めないんだよね」とこぼす先生。レントゲン画像も入ってないし、絶対にもうあそこには行かない絶対。2回言わせろ。ヤツは本当に患者をバカにしている。

こうして、大先生の丁寧な診察が終了した。汚いメモを記録のために清書する。

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イラストは現在の状態だ。PIPに関節内骨折が起こっており、3つに粉砕し、このまま癒合しかけている。受傷早期であればここにピンを刺したりして3つの骨をくっつけ癒合できた可能性が高いのだが、もう一カ月経っており時すでにお寿司。少し離れた状態で骨が固まってしまって、一番デカイ基節骨は亜脱臼している。しかも、長いことグーで握っていたので靭帯なども拘縮している。

先生の判断はこうだった。
(1)まずは恐縮を解くためのリハビリを行う
(2)恐縮が解けたら改めて手術を判断する

いますぐに手術をしても、ただ固くなって終わってしまうとのこと。まずは拘縮を解くため、とにかくリハビリで最大限に可動域を拡大することが重要とのことだ。すごく納得がいく。涙が出そう。恐縮が解けたあとは、可動域次第ではあるが人工関節に置き換える手術が検討されている。「人工関節」って聞くとなんか凄く怖いけど、そういう人も世の中にはいっぱいいるらしい。

「通院してリハビリって大丈夫?」
「全然問題ないです。リハビリ最優先でいきます」

こうして、リハビリに通院することになった。ここにきてリモートワークの強みが発揮できた。病院でリモートワークという最強のスタイルが実現する。リモートワーカーの利点は、まさにここ。

「通院してリハビリって大丈夫?」
って質問を、先生は恐る恐る私に聞いてきたのは、多分そういう働き方・生活が(したくても)できない患者さんが多いからだろう。

明日からいよいよ本格的にリハビリが始まる。スプリントという装具も明日貰い受ける。
先生が言うPIPの目的可動域は、
■伸展20°(伸ばした状態)
■屈曲80°(曲げた状態)

今はまだ全然目標角度に程遠いけれど、紹介された理学療法士さんも凄く優しかったし、めっちゃ頑張れる気がする。本気で頑張るリハビリで、どこまでいけるか。もはや自分の頑張りに託された。

指が人工関節(オートメイル)になったら、前診てもらったテキトー先生に言ってやりたい。

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立てよド三流!ってな!!
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