カメラレンズ内の埃の影響と、除去方法

カメラ関係でちょいちょい質問をもらうことがある。今回は、カメラレンズ内の埃について書いていきたい。

レンズ内に埃が入る原因

カメラのレンズというのは、使っていくとどうしても埃が入ってしまうもの。そして、単焦点よりもズームレンズの方が入りやすい。

レンズ内に埃が入るのはズームの構造が原因だ。伸縮する度に空気が出入りするため、空気に混じってゴミが入り込んでいく。それが蓄積し、使用年数が長ければ長いほど、レンズ内部が汚れていくというものだ。

では、伸縮しない単焦点は一切埃が入らないのか?で言うと、全くそんなことはない。フォーカスリングが回ればレンズの中も動く(空気が動く)ので、摩擦が発生し塵が発生することもある。あくまでも、単焦点はズームより埃が入り難いという温度感だ。

稀に、新品なのに埃が入っているレンズもある。しかし、製造過程で全く埃を入れないというのがほぼ不可能である、かつ撮影に支障がほぼないことから、店舗に持ち込んでも交換対応にならないことも多い。新品・中古、いずれにせよ埃は必ず入るものと覚えておけばいい。

撮影への影響はあるのか

結論、「ない」とほぼ言える。そりゃあ何cm級のデカイものは当然影響は出るが、通常使用における混入程度なら影響しない。例を挙げると、たとえばメガネに埃がついていたとして、それが大きな影響になるかという話なのだ。

つまり、そんなに気にすることはない。が結論になってくる。レンズは消耗品であり、使えば使うほど劣化していく。「埃が入るのがイヤだから使わない」なんて考えに走りがちな方もいるが、それこそ本末転倒だ。機械は使ってあげないと可哀想なのでガシガシ使っていこう。

埃がどうしても気になるのなら、たくさん使い込んでからメーカーに持ち込んで分解清掃をしてもらおう(レンズによって価格は変わるけど、数年前出したときは1万5千円〜2万円位かかったかな?)。

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ちなみに私のニコン純正 AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRもこの通り、ど真ん中に大きな埃が入っているが、まったく写りに影響は出ていない。

金かけるのもイヤ!埃を放置するのもイヤ!というワガママな方は

「気にするな」と言われても、やっぱり気になるという方は多い。それはそうだと思う。そんなときは、かなり危険だが、ラップでぐるぐる巻きにして掃除機で吸引(埃の位置を動かす)という方法が実はある。

How to Clean Digital Camera Lens with a Vacuum Cleaner

もちろん、完全に自己責任でお願いします。最悪機材がぶっ壊れてもいいくらいの気持ちでやってください。

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