▼こちらが、その「ほめ達」の公式サイト。一般社団法人 日本ほめる達人協会が運営している(興味がある方はググってほしい)。

デカデカとあるキャッチコピーの隣に、なんとも言えないおじさんがたたずむこのHP。怪しい。最初はそう思った。しかし、ホームページを読み込んでいくと、これがなかなか。なるほどと思えることがたくさん書かれていた。
以下、サイトより抜粋。
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日本国内だけを見ても、年間2万人を超える自殺者が続く異常な事態。日本は物理的な戦争をしていないものの、これはまさに「心の内戦」ともいえる状態です。そんな状態を打破したいと、日本ほめる達人協会は設立されました。
ただお世辞やおべんちゃらを言うのではなく、心の底から相手の良さを見いだし、あらゆるものから価値を発見できるのが「ほめる達人(ほめ達)」。
「ほめ達」が、日本だけでなく世界中に広がれば、間違いなく平和で暮らしやすい世の中になります。
夢は壮大なり!
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やはり怪しい。
受けた理由
一応、会社では管理職のはしくれとして働くこの私。人を「褒める」というスキルが足りないというのは、「ほめ達」のサイトを見て理解できた。
というか、人を褒めるというのは、相手のことをおだてて気分を良くしたり、相手の行動をコントロールするってことなんだろ。くらいにしか思っていなかった。
しかし「ほめ達」の本質はそんな表面的なことではないらしい。「褒める」目的を改めて振り返ることで、組織の活性化および信頼関係の醸成にきっと役立つはず。そんな思いから3級の受験に挑戦してみた。
3級受験について
3級は受講と簡単な筆記をするだけで誰でも合格できる。事前準備や学習は一切必要ない。筆記用具と受験料だけ持っていけばいい。全員合格だ。
受験者は私のように管理職と推察できるサラリーマンの風貌の人から、主婦のような人まで、実にさまざまだ。受講中、ペアを組んでほめ合ったりするのだが、私のペアは靴屋の店員だった。
業種も職種も全然違う人達が集まっているが、「ほめ達」になってポジティブな人生を送りたい!という点は共通していたので、非常に前向きで、予想していた以上にはるかに楽しかった。
講師も喋りが上手で、よく研修でありがちな「何を言っているんだこの人は?」といった状態には一度もならなかったのがデカい。確かに5500円(受験料)の価値はある。
学んだこと
●「褒める」を、人のコントロールを目的に使ってはいけない(使うべきではない)。
●「褒める」とは、人・モノ・出来事に対して、独自の切り口で発見し、伝えることである。
●「褒める」ことで、長期的に相手との信頼関係を築け、自分の視野を広げることになる。
学んだことはたくさんあったけれど、とにかくインパクトに残っているのはこの3つ。
細かいテクニックや考え方は書いていたらキリがないのでやめておく。知りたい方はぜひ自分で受験してほしい。今回学んだことは会社や私生活でも少しずつ実践し、さらに自己研鑽していきたい。