というわけで、ところは長野県。四阿山へ行ってきた。
午前5時、起床。
「オアシスおぶせ」を出発し、菅平牧場の登山口を目指す。
6時頃に到着したのだが、駐車場の片方は既にほぼ満車状態。
考えることは皆同じなんだなぁ。
ちなみに、入山料が必要な山なのだが、帰りに支払えばOK。
(大人200円、子供100円)

こちらが登山口。
今回は、四阿山から根子岳を縦走する約6時間のコースだ。

牧場なだけに、牛がたくさんいた。
長野に住んでいた学生時代は、牧場に行って色々と農作業を手伝わされた。
牧場独特の臭さは、懐かしくなるので実は結構好きなのだ。

痛恨のミスに気がついた。
登山のときは、いつもPENに広角レンズのアタッチメントを装着しているのだが、
今回付けてきたのはなぜか魚眼レンズだったのだ。グァァア!!
久々の登山で、持ち物チェックを怠ってしまった罰である。

しばらく道路を歩いていくと、四阿山の登山口が見えてくる。

登山口に入っても、まだ牛がいる。
牛を横目に見ながら山道を歩んでいく。

水の流れる音が非常に気持ちいい。
この先、水場があるかと思って油断してガブガブ水を飲んでしまったのだが、
実はこの先一切の水場がなかった。

四阿山頂までの距離はそう遠くはない。
片道3時間かからないくらいだろうか。

草と草がこすり合ってワシャワシャ音が鳴り、
それを聞きながら登る朝の登山が好きだ。

ワシャワシャしすぎてきた。ここから先は笹の群生地帯だ。

開けたところに出た。

振り返るとそこは絶景。風が気持ちいい!

ちょっと稜線ぽいところを歩く。
うーん、天気があまりよくないのが心配だ。

霧も濃くなってきた。これは山頂で絶景が拝めないパターンか。

うぉおお切ない。

木の階段が見えてきた。
あれを登りきれば、もう山頂だ。

毎回思うのだが、木の階段は本当に大きなお世話だと思う。
歩幅が階段に強制されるから自分のペースで歩けないし、非情に疲れる。

山頂が見えた。

Congratulation.
標高2354m。四阿山の山頂である。

見よ、この絶景を。(´;ω;`)ウッ

反対側もこの絶景だ。(´;ω;`)ブワッ
ここで朝食をとろうと思ったのだが、やめた。
なぜかというと、ハエの凌駕尋常じゃないからだ。
少しでも立ち止まるとブ〜〜ンと顔面にまとわりついてくる。
とにかくここに来るまで、ハエ。ハエ。ハエ。糞蝿!!

残念な展望とハエの量にがっかりしながらも、根子岳を目指す。

四阿山から根子岳の距離はおよそ1時間30分。
一度下ってから、また登っていく。

根子岳が見えてきた。四阿山より、稜線を歩くようなイメージか。

通りすがりの男性に撮ってもらった。
何だこのコロンビアポーズは。
というかホワイトバランスが全体的におかしい。

歩んできた道を背景に、お花をパシャリ。
このあたりは高山植物が豊富らしい。

後ろから登ってきた人達を、ミニチュアモードで撮影してみる。

ちょっと晴れてきた!
山の向こうが見えるようになってきて非情に嬉しい。
しかも、稜線を歩いているからかハエがほとんどいない。
私の評価は完全に、根子岳>>>>>>四阿山 になった。

景色も良く、風も気持ちいい。やっぱり登山はこうでなくては。

タイマーでセルフ撮影。
うーん、こうじゃないんだよな、もっとこう、目先にある広大な景色を写したかったのだが。
岩に三脚を挟んで、カメラがかなりギリギリの体制なので仕方がない。

根子岳山頂!
風が強すぎてサムィィイイィィ!!

天気は曇りだが、地上まで見渡すことができた。

牧場駐車場側から登ってくる人達も、続々と山頂へ到着。

四阿山と違い、ハエもほとんどいないのでここで昼食をとることに。
いつもと同じカップ麺なので割愛する。
景色を一通り楽しんだら、下山の開始だ。

根子岳から菅平牧場駐車場までの下山時間はおよそ1時間30分。
途中の休憩場はかなり綺麗に整備されていて、ベンチまであった。

そして、そのすぐ脇にはまた牛。牛。牛!!

牛って近くで見るとちょっと怖い。
なんか柵もちょっと雑な感じだったけど、これは飛び出てきたりしないのかな。

駐車場が見えてきた。
下山時、駐車場が見えてくると「ついに終わってしまうのか」と、
寂しい気持ちになるのは私だけではないはず。

たくさん汗をかいたので、帰りは「湯っ蔵んど」で温泉に入り、食事をとった。
牧場から降りるとすぐ近くにあるこの温泉施設はまさにスーパー銭湯のような充実っぷり。
ここに一日いても飽きないかもしれない。
宴会場では色んな人が食事をしたり、ゴロゴロしたり、非情に意識の低いことになっている。
私もざるうどんを食べて小一時間ゴロゴロしてしまった。
久々の登山
久しく山に登っておらず、そういえばなんで山が好きなんだっけ?と、
高速道路を走りながら考えていた。
登りはツラいし、下りは足を痛める危険性もあるし、
高速道路でも長時間運転なので下手すると事故るかもしれない。
でも、そんなリスクをおかしてまで山に登る理由とは一体何なのだろう。
答えは、山を登っているときに思い出した。
山に登っていると、下界の嫌なことをすべて忘れて、
「登る」ということに集中できるから好きだったのだ。
そして、山頂から景色を見渡した瞬間は、
自分の小さな悩みがすべて吹き飛ぶ。
この瞬間がやめられず、山に登っているんだなぁと改めて思った。
いや、もちろんこれが全てではないけれど。
今年、もう一度くらいは登りたいがどうだろうなぁ。
百名山制覇はいつになることやら。