
浅田真央選手が引退を発表した。
私はフィギュアスケートに詳しいわけではないし、
正直、特別な思い入れは一切ない。
しかし、世界選手権で優勝したり銀メダルを取ったりで、
とても素晴らしい選手だということは知っている。
そんな浅田真央選手が、若くして引退。
フィギュアスケートの選手寿命は20代半ばで終わってしまうだなんて、
ちょっと悲しいなと思ってしまった。
人生のほとんどをフィギュアに費やしてきたとインタビューで語る浅田選手は、
プレッシャーや諸々から解放された清々しい表情だった。
たったひとつのことだけに、ここまで力を注げるって本当に凄いことだと思う。
そんな理由から、全く興味のなかった浅田選手のWikiペディアを見てしまうほどだった。
すると、この人ひとりだけの今までの人生をノンフィクションで描くだけで、
まさに一本の映画ができてしまうかのような感じがした。
凄いな〜。ナメていて申し訳ない気持ちになる。
テレビでは浅田選手の引退について、「寂しいです」というコメントが多かったが、
私がどうしても腑に落ちなかったのは、「トリプルアクセルが凄かったので」
とコメントしている人たち。
トリプルアクセルの凄さがあなたに分かるのかい?
「トリプルアクセル」って言いたいだけちゃうんかと。
浅田選手だけでなく、プロたちが血の滲むような努力でやっと身につけた技術を、
そういう軽々しい感じで言われるとムッとしてしまうのは私だけなのだろうか。