【映画】シン・ゴジラの感想
2016/08/18

巷で面白いと噂の、「シン・ゴジラ」を見てきた。
ゴジラシリーズについては、幼い頃母親に連れられて見た「ゴジラ対キングギドラ」と、
ハリウッドで制作された「GODZILLA」の2本しか見たことがない。
そのため、ゴジラシリーズに特段強い思い入れがあるわけではない。
が、今作はあのエヴァンゲリオンの「庵野秀明」さんが総監督として関わっているという。
アニメ放送版のエヴァンゲリオンのファンではあるものの、
新劇場版:Qの出来具合に疑問を感じている私にとって、
「シン・ゴジラ」の評価は以前から気になっていた。
ただ、最近映画をちょくちょく見に出かけていたのだが、
都度流れていた「シン・ゴジラ」の映画予告編は、
お世辞にも面白そうとは言えなかった。
というのも、なんかゴジラの手が小さいし、動き鈍そうだった。
申し訳ないが全体的にチープさを感じてしまったのだ。
しかし映画公開から数週間経った今、ネット上では賛否両論あるものの、
「エヴァファンなら楽しめる」というコメントを多数見かけた。
これは見ないわけにはいかない。
というわけで、本日「シン・ゴジラ」を見るべく、映画館へ足を運んだ。
感想
まず第一に、「エヴァだエヴァだ」と言われていた点について、
素直に私も、「これはエヴァだ」と思った。
具体的には、ラミエル戦のヤシマ作戦を実写化したようなイメージで良いと思う。
やたらと会議シーンが多く、
多分ゴジラが街中で暴れている時間より長い。
ただ、会議シーンと言えど終始緊張感があり、
かつテンポよくまとめられているからつい時間を忘れてしまう。
会議中には、日本独自の責任の押し付け合いや、
結論ありきの無駄な議論などが描かれており、
現代の日本社会に対するアンチテーゼが多分に含まれている。
そのため、子供が純粋な気持ちで「怪獣映画」を見るつもりだと、
ぶっちゃけ楽しめない作品だと思う。
そんな中で、劇中では長谷川博己さんをはじめとする豪華俳優陣が、
ゴジラを殲滅すべく計画を立てていく。
音楽にエヴァンゲリオンの曲が使用されていたり、
カットシーンの切り替えなどは良い意味でエヴァンゲリオンそのものと言える。
私がこの作品で最も良いと思ったところは、
ビーム砲やレーザーなど現代技術を超越したトンデモ兵器が出現しない点。
あくまでも2016年の段階で実在する武力兵器を持って立ち向かう姿に、
凄まじいリアリティを感じられた。
日本の総力を上げたゴジラへの攻撃は鳥肌モノだし、
ときには在来線すらをも武器にしてしまう発想力は庵野監督ならではと言えよう。
そして、横浜や東京などがゴジラによってめちゃくちゃに破壊されることにより、
普段の生活シーンとシンクロして映画を見ている者に「どうすんだよこれ感」が、
これ以上ないほどに伝わってくる。
同時に、都心に人口が集中することによるデメリットや、
想定外の事象に日本という国がどれほど対応できるかなどが描かれている点は、
たとえば30年以内にくるとか言われている東京直下型の大地震などの
災害シミュレーションになっていると感じた。
しかし、とにかく、面白かった。
エヴァンゲリオンファンなら間違いなく楽しめるし、
少しでも興味がある方は見に行ってほしい。
2時間があっという間に過ぎ、庵野監督のファンになれるはず。
No title
番組宣伝を見たときに、なんで石原さとみが外人みたいになってんだろう、その違和感は拭えるのだろうか?ってのが心配で見てないのですが、そこは気にしなくてもよい?