もともと最終日の予定はなく、できれば海岸でまだ一枚も撮っていなかった家族写真でも
撮影しようかと話をしていたのですが、結局それも撮れず終いでちょっぴり残念。

10時位までゆっくり宿で休み、それから市街へ移動。
昼食、そしておお土産の購入を済ませたら、帰りの船に乗り込みます。

見送りが派手であると事前に聞いていたので、どんなものかとデッキから港を見て見ると、
島民の人たちが集って凄い盛大な見送りになっていました。
太鼓もガンガン叩いているし、まるでこれがひとつのショーであるかのようでした。

太鼓も凄かったのですが、何隻ものモーターボートが
出港後のおがさわら丸を追いかけて来るのです。
乗組員が船から海の中へ次々とだいぶしていくパフォーマンス?は定番のようですが、
「ありがとうー!」「またきてねー!」と大声で叫びながらのその姿は、
本当に別れを惜しんでいるかのように見えました。ここまでやるって、本当に凄い。
こういうのを見ていると、島での生活に憧れて移住した新島民の気持ちも分からなくもないですね。

写真ではちょっと分かり難いのですが、最後は大きな大きな虹が出現!
丁度、小笠原・父島を囲うかのように、綺麗に虹が出たので本当に素晴らしかったです。
クソッ、なんで虹ってしっかり写らねぇんだこのやろう。
感動のお別れを後にし、デッキから船内に戻ると、
ここからまた24時間以上娘との果てぬ戦いが幕を開けたのでした。
小笠原への旅行、最初は正直あまり興味がなかったのですが、
島に滞在していて、この島が好きになりました。
なんてったって人が皆優しい。いい人ばかり。
なんでこんなことまでしてくれるんだ?と、何度も思ったほど、いい人たちなんです。
都会の喧騒を離れた島で、その日を楽しむって生き方がどれほど人間らしく、
そして充実していることか。いまの私にはしみじみと理解できます。
羨ましい一方で、新島民として生活するためには本当にあらゆるものを捨てる
覚悟も必要なのだなと思いました。
でもそれだけの価値が、この小笠原にあることは間違いありません。