【百名山】岩木山【青森滞在2日目】

青森の百名山を連日制覇、ということで本日は2日目になります。
この日、訪れたのは岩木山。
昨日の整備された八甲田山の登山道とは違って、登り応えのある山でした。
(八甲田山がつまらなかったというわけではありませんよ)

では行ってみましょう!

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いざ、岩木山へ

宿泊施設の代わりにして泊まったネットカフェを出発したのは午前7時頃。
そこから10数km離れた岩木山の登り口、「岩木山神社」へ向かいます。

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これが岩木山神社。の、鳥居です。
鳥居の向こうにうっすらと見えるのが、そう岩木山。
ここから見るととてつもなく遠くに見えますね。

運転中、なんとなく富士山に似ているなーと思っていたのですが、
岩木山はその山容から「津軽富士」とも呼ばれるそうで、納得です。
また、土地柄で山への信仰も強いらしく、「お」をつけて
「お岩木(山)」あるいは「お岩木様」とも呼ばれているようで、
地元の方々にとっては、とてもありがたい存在なのだとか。

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長い長い鳥居をくぐり、神社の前まで来ました。
ちょっと分かりにくいのですが、この神社の左側が岩木山の登山道へと繋がっています。

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神社から岩木山への遊歩道へ出ると、いっきに登山っぽくなります。

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狛犬を見るとなんとなくお辞儀をしてしまうのは、私だけでしょうか。
なんか怖いんですよね、子供の頃から。

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しばらく道なりに進みます。よく歩かれる道なのか、綺麗に草がありませんでした。

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っておい!車道に出たよ!
どうやら、岩木山神社よりもう少し先まで車で行けたらしいです。

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車道を渡り、そのまま真っすぐ進むと「山頂まで四時間」の看板が。
綺麗な公園を突っ切る形で登っていきます。

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すると、なんと、また車道に出ました。目の前はスキーのリフト乗り場でしょうか。
どうやら、ここまで車で来ることができるようです。

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看板に書かれている通りに直進すると、冬場は使われているだろうリフトの形跡が。
しばらく道なりに登っていくと、

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やっと本格的な登山道らしくなってきました。ここまでおよそ30分。

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ここからとにかく登ります。登り続けます。下りは一切ありません。
木々に囲まれている山道をひたすら登り続けるため、景色も一向に変わってきません。
蝿?蚊?などの虫も大量に発生しているため、立ち止まることもできません。
虫除けスプレーは必須だと思います。

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とにかく木が生い茂っているため、風の通りがよくありません。
蒸し暑くてめちゃくちゃ汗を書きました。

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焼止(ちょっと開けた休憩場)。
岩木山は八甲田山と違って、そこまで整備されていません。
だからこそ、楽しくなってきますね。

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さてまだまだ登ります。まだまだ登ります。

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危険はありませんが、足場が悪いところも結構あったり。
でも登山に集中できて、不思議とテンションが上がってくる山です。

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焼止りヒュッテ。既に何名か先客がいました。私もここで小休憩。
なんてったって、本当にずっと登りだから結構キツいです。

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ヒュッテを越えると、目の前に現れるのは急坂&岩場。
ストックを巧みに使いこなして登る先人たちを目先に、後をついて行きます。

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この辺りから高山植物(↓の写真)が大量に現れます。
それに合わせて、ミツバチが大量に出現します。
蜂は黒いものを攻撃する修正があるようなのですが、私はあいにく黒い帽子。
足を止めることなく、なるべく素早く登っていきます。

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花もたまには撮ってみます(ピンボケ)。

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自分以外の登山客をドラマチックに撮影するのが楽しくなってきました。
これ、ハマりそうです。
写真だと分かり難いかもしれませんが、右側にちょろちょろと水が流れています。

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どうやらここがオフィシャルな給水場のようです。
他の登山客の方から聞いたのですが、なんでも「名水」だとか。
夏でも枯れることがなく、常にキンキンに冷えた水が出ていました。
飲んでみると、確かに旨い。なんだこれは!

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水筒とボトルに満タンまで汲みました。
(もう1つ1Lペットボトルがありましたが、そちらにはアクエリアスが入っていました)

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十分に水分も補給できたことだし、登山再開。
まだまだ登っていきますよ。

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種蒔苗代。ようやく少し平坦なところに出ました。
山頂まであと40分のようです。もうひと踏ん張り!

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と、ここで追い抜け追い越せで一緒に登ってきた老夫婦に、
「撮ってあげるから、お母さんに送るんだよ!」と言われ、
写真を撮っていただきました。ありがとうございます。
とても元気で仲の良さそうな夫婦で、将来あんな風になれたらなぁと思いました。

…ごめんなさい、まだ母に写真は送ってないです。

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その夫婦を後ろから激写。小さくて分かり難いですかね。
この撮り方、いいなぁやっぱり。

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先ほどの坂を登った先には、すぐにこの小屋がありました。
皆鐘をカンカン鳴らしていたので、私も鳴らしてみました。「カーン」。
ちなみに別ルートですが、ここまではロープウェイで上がってくることができます。

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小屋を越えたら、あとは急な岩場です。

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ロープウェイで上がってきた方々は軽装なので、サクサク登っていきます。
その軽快さが羨ましい!

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ようやく山頂へ到着!うおー!霧がー!KUSOがー!

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景色が見れないのはもう仕方がありません。
とりあえず記念撮影だけでも行います。

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凄まじい早さで流れる雲(霧)を見つめながら、昼食TIME。
温かいコーンスープが胃に沁みました(チーン)。

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さて、下山です。きた道をそのまま戻ります。

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登りより、下りの方がやっぱり怖いですね。

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たまたま視界が少し開けたのでパシャリ。
まったく方角が分からないので違うかもしれませんが、
向こうに見えるのは昨日登った八甲田山でしょうか?

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いたる所に「落石注意」の立て札がありました。
確かに、簡単に落石しそうな場所でした。皆さん慎重に登っています。

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帰り途中、ここで決断を迫られました。
登ってきた道(激坂&岩場)を戻るか、
それともリフトで下りてバスで岩木山神社の駐車場へ向かうか。
実は登り途中、左足をくじいてしまって痛かったんです。

でも、リフトの類は使わないというのが、一応私の登山ポリシー。
ここは登ってきた道をそのまま降りることにしました。

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そしてこれが下山中に撮影した最後の写真。
あとは左足のくじいた足首を必死にかばいながら、2時間半ほどかけて勢い良く下山しました。
私の経験則ですが、足を痛めたときこそ素早く降りるのが良いです。
じっくりゆっくり下りてしまうと、それだけ片方の足にかかる負担が大きいから。
トントンと、やや危険ではありますがテンポよく下山していきます。

この日、たまたまストックはなぜか1本しか持っていかなかったのですが、
やはり2本は絶対に持っていったほうが良いと実感しました。

岩木山の総評ですが、とにかく山頂まで登り一辺倒。
平坦な道や下りはほとんどないと言えます。
休憩する場所は要所要所にあるのですが、高山植物が咲いているため蜂が大量に発生しており、
目の前に常に蜂がブンブン飛んでいる状態。
最初は恐怖でしたが、なんか慣れてしまった自分もどうかと思いました。

ただ、登山としては非常に楽しめる山でした。
個人的には昨日登った八甲田山と比べると、断然岩木山が好きです。
登りやすさの観点から、八甲田山を推す方もいるのでしょうけど、私は岩木山ですね。

やはり山頂で展望が望めなかったのが残念でしたが、
強い雨に降られることもなく、全体的に充実した山行でした!大満足です。

下山後は、「獄(だけ)温泉」へ

岩木山神社から約10kmほど離れているところに、獄(だけ)温泉郷があります。
下山後はそこへ行き、汗を流しました。

それにしても、昨日の温泉でも驚いたのですが、しれっと混浴なんですよね。
青森では温泉=混浴は当たり前なのでしょうか?
青森県出身の友人に聞くと、そんなわけはないと言われたのですが、
行った先々の温泉がこうも混浴だらけだとちょっと焦ります。
まぁ、実際に入ってくる女性は少なかったんですけどね。

帰り途中に、交通事故を2回も見る

獄温泉を出発し、道の駅でお土産を購入したらそのまま高速道路に乗りました。
さぁ帰るぞーと意気込み、乗って30分後、目の前には悲劇が!

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なんと、反対車線で事故が起こっていました。
車から炎上しており、さらなる爆発を予想してか、「止まれ」と、
目の前から赤旗を降って男性が近づいてきます。
ここで30分ほど足止めを食うことに。
(安心してください。ちゃんと止まってる状態で撮影してますよ)

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しばらくすると、消防車が到着。鎮火です。
実はこの他にも、首都高でもう1回事故を目の当たりにしました。

この730kmの移動の間で2回ですよ。2回も事故ってるんです。本当に恐ろしいですよ。
私もこれらの事故を見て、睡眠時間を十分に取ることの重要性をとても思い知らされました。
「スピードよりも、安全で示せ、君の腕」とはよく言ったものです。
自分の命はもとより、家で待つ家族のためにも、無茶な運転だけは絶対にやめましょうね。

終わりに

最後は交通事故を見て終わるという、後味が良い旅ではありませんでしたが、
こんな感じで青森の百名山を2箇所、制することに成功しました。

「家に帰るまでが登山」。
家族が出来てからというもの、私は常にこう心がけているので、
山に登るときも、運転をしているときも、なるべく危険が少ない選択肢を選ぶことにしています。

「人生の終わりってのはたいてーの場合あっけない幕切れよのォー」
と、ホル・ホースも言っていますが、そんな人生はまっぴらです。
楽しく、安全な登山(旅)を皆さんもぜひお送りください。

最後に、娘が生後半年で育児が大変な時期だというのに、
青森へ送り出してくれた妻に感謝の言葉を送ります。ありがとうございました。

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Theme: 山の風景 | Genre: 写真
Category: 登山写真

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