カメラマンが去る瞬間

■カメラマンが去っていくのを見るのは何度目だろうか
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前職、そして今の場所でも、カメラマンが去っていく姿を何度も目にしてきました(私自身も去った立場なので人ごとではありませんが)。

やはり会社に属しているカメラマン(通称:社カメ)が抱える悩みはどこへ行っても同じようですね。カメラマンという職業には誇りを感じていましたし、仕事へのやりがいもありました。ただ、どこか不安な気持ちを抱えながら日々の仕事に取り組むというのは、前向きな気持になれない理由なのだと思います。

■良い写真を撮影したら評価されるのか
カメラマンとひとことに言っても、いろんなカメラマンがいます。ファッションカメラマン、ブライダルカメラマン、建築カメラマン、企業PRの専門カメラマン、そして私のような料理を専門としたカメラマンまで実に様々。

それぞれ撮影スタイルや考え方が大きく違ってくるので、ひとくくりにされることを強く嫌います。ただ、共通して持っていると断言できるのは、「評価をされたい」という気持ち。いやらしいようですが、やっぱりカメラマンなら自分の撮った写真を賞賛してほしいものです。

しかし、写真の良し悪しとは基準が実に曖昧で、「評価」というところで考えると実に難しいのです。「なんとなく良い写真が撮れる」「なんとなく美味しそうに写っている」という、人が持つ感覚での感想がすべてになるため、数値化は当然難しく、社員(サラリーマン)として働いているカメラマンにとってはなかなか評価へ直結し難いのです。

ただ、そういったデメリットを抱えながらも、やりたい仕事を続けられていたことはとても幸せだったと、今この状況だからこそ私は思います。

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